
導入後こそ基幹系システムの利活用の本番
Excelは使いこなせてますか?
みなさんは、Excelは使いこなせてますか?
使いこなしている方は、すでにご存じと思いますが、Excelは非常に便利なツールです。私もExcelがないと仕事が回りません。

ここで、質問です。
どうやって、Excelの操作を覚えましたか?
本であったり、ググったりして、学ぶこともありますが、一番は人に教わることではないでしょうか。 私は大学でもExcelを使用していましたが、働き初めてExcelに詳しい先輩社員にいろいろ教えてもらいました。
基幹系システムの利活用には、知識かわ必要
さて、今回の本題です。同様のことが基幹系システムでも言えます。
私の実体験の話です。
勤めている会社は、とある有名なERPパッケージを使用しています。私が入社した時はそのERPパッケージに詳しい人はほぼいませんでした。
理由は下記の2つです。
- ERPパッケージを導入した方々が1人も残ってない
- そのあと、保守ベンダーに丸投げ
そうする何が起きていたかというと、障害が解決されぬまま山積みにされてました。
障害が発生→ベンダーに丸投げ→解決案が提示→良し悪しの判断ができないので鵜呑み→考慮不足で再度、障害発生。という負のスパイラルでした。
さらに大量のアドオンがさらに処理を複雑にしていました。
すべてはERPパッケージの知識がないため、基幹系システムがブラックボックス化していたのです。
まさにDXレポートの通り
体制を組んで、形式知を増やしていことが大事
幸いなことに人員の体制はしっかりしていたので、ERPパッケージの知識さえ伝えることができれば、ベンダーへの依存度はかなり減りました。(かなり時間がかかりましたが。)
そして、「日本企業のためのERP導入の羅針盤~ニッポンのERPを再定義する~」に同じようなことが書かれています。
製品に対する知識や人的リソースが足りない
ブラックボックス化を回避するためには?
再び、ブラックボックス化したシステムにならないようにするためには、導入後の体制こそ、しっかりと構築することである。
Excelの話に戻りますが、他人のExcel操作をみて、「もっとこうすれば効率いいのに」もしくはその反対「そんなやり方があるのか」と思うことはないですか?これと同様に知識を広めることをすれば十分に利活用できる基幹系システムになるはずです。
以下、
● 体制の維持
プロジェクトチームは ERP 稼動後に解散するケースが多いが、導入効果を出すために必要な体制を組み、取り組みを継続する
● 組織 IQ が低いと IT にコストをかけても成功しない。組織 IQ とは、社外の情報に対して高いアンテナが立っていること、内部での情報共有やナレッジの伝達がしっかりとできることなどであり、別な表現をすれば全社的なリテラシーを高めるということとも言える。

常に日頃の情報共有が大事