これからの時代、企業は「攻めのIT経営銘柄」を目指すべき

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「攻めのIT経営銘柄」とは何か?

「攻めのIT経営銘柄」はご存知でしょうか?最近、話題になっているので、すでに知っている方も多いと思います。

実は、 経済産業省と東京証券取引所が共同で、2015年から行われている取り組みです。

経済産業省は、東京証券取引所と共同で、戦略的なIT活用に取り組む企業を「攻めのIT経営銘柄」として選定し、公表しています。中長期的な視点から企業価値の向上を重視する投資家にとって魅力ある企業を紹介するとともに、企業による「攻めのIT経営」の取組を促進することを目指しています。

https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/keiei_meigara/keiei_meigara.html

企業は、攻めのIT投資を積極的に行い、銘柄に選ばれることで株価の上昇がメリットです。もちろん、企業イメージも上がりますし、よい宣伝にもなります。

東京証券取引所は、利用者が増えて手数料が増えますし、上場企業が増えれば上場料金も見込めます。しかも、経済産業省と共同となれは、安心。

国としてのメリットは、日本として遅れているデジタル化(DX)を推進しやすくなります。上場企業の株価の上昇も狙えます。

投資家は、投資する判断材料になります。株価もあがればなおよし!

メリットは多いです。

ちなみに評価基準は5つです。

  • 経営方針・経営計画における企業価値向上のためのIT活用
  • 企業価値向上のための戦略的IT活用
  • 攻めのIT経営を推進するための体制及び人材
  • 攻めのIT経営を支える基盤的取組
  • 企業価値向上のためのIT活用の評価

(もし、いきなり経営層がなにも考えずに、「攻めのIT銘柄を目指すぞ!」なんていいだすと、現場がきつい。しっかり予算おりるならいいけど。)

2019年は、攻めのIT銘柄に29社が選ばれました。そして、ANAホールディングス株式会社さんが「DXグランプリ2019」に選ばれています。

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基幹系システムと「攻めのIT経営銘柄」との関連

2019年の「攻めのIT経営銘柄」に選ばれた29社の内、基幹システム関連で選ばれた企業が3つあります。

  • ANAホールディングス株式会社
  • エーザイ株式会社
  • JXTGホールディングス

この中で、次期基幹系システムを考える上で、JXTGホールディングスさんの経営方針が非常に参考になります。

JXTGホールディングスさんが、「攻めのIT経営銘柄」に選出されたひとつとして、最新ERPによる基幹システム刷新があります。最新ERPとは、「SAP® Ariba®」のようです。

https://news.sap.com/japan/2018/07/jxtg%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%80%81sap%E3%81%AE%E8%AA%BF%E9%81%94%E3%83%BB%E8%B3%BC%E8%B2%B7%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%89%E3%80%8Csap-ariba%E3%80%8D%E3%81%AE/amp/

製品がもちろん最新なんですが、何がすごいかというと、このERP刷新が中期経営計画・長期ビジョンにしっかりと明記されているのです。

長期ビジョン・中期経営計画|経営方針|ENEOSホールディングス
ENEOSホールディングスの長期ビジョン・中期経営計画をご案内します。

そして、地味にすごいのが「ERPシステム導入による業務改善等」という文言。「ERP導入」で終わりそうなところだが、しっかりと「ERPシステム導入による業務改善等」と、業務を変革することが目的になっている点。

蜜蜂ハチ
蜜蜂ハチ

ついつい、ERPシステムを導入することが目的になりがち。経営層がよく理解されている証拠でしょう。感動。

一般的に基幹系システムは、SoRとして位置づけられ、「守りのIT」と評価されています。

しかし、JXTGホールディングスさんのように、基幹系システムであっても、攻めのIT経営銘柄として、評価されるのです。それは、経営とITが確固として結びつあているためです。これからの時代はこうあるべきなのかもしれません。

蜜蜂ハチ
蜜蜂ハチ

DXの波は基幹系システムにも影響を与える。経営層と事業部と情報システム部のスムーズな連携がカギ!

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