各企業で次期基幹系システムの構築プロジェクト立ち上がらない理由【その①】

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一般的なプロジェクトの失敗と成功の影響

一般的なプロジェクトであっても成功に導くのは難しい。納期、コスト、品質のQCDをすべて満たして完了したプロジェクトは御社の中でいくつあるだろうか。しかし、プロジェクトは自分自身の成長はもちろん、達成感や会社への貢献を考えると非常にやりがいがある。会社としても利益につながるプロジェクトの成功は、メンバーへの評価は行いやすい。また、会社としてはプロジェクト失敗は許されないことだが、すべてのプロジェクトが成功すると経営層も思っていない。失敗プロジェクトは短期的には評価が下がるのは当然のことだが、失敗プロジェクトの経験は非常に有意義なものである。失敗プロジェクトを経験したことがある人とない人では後者のほうが評価されるケースもあるくらいだ。一般的なプロジェクトは長期的に見た場合、ミドルリターン、ローリスクと位置付けてもよい。

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なぜ次期基幹系システムのプロジェクトは立ち上がらないのか

ところが基幹系システムの再構築のプロジェクトとなると、話は別である。長期的に見た場合、次期基幹系システムはノーリターン、ハイリスクなのだ。それについて説明をしていきます。

基幹系システムは英語で表記すると「Mission-critical systems」や「core system」と表現する。英語にした場合、企業の中でどれくらい重要なシステムなのか非常にわかりやすい。
Mission-critical というぐらいなので、けっしてプロジェクトの失敗は許さないのである。

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次期基幹系システムの失敗と成功。それによる社外への影響

あまり考えたくはないが再構築プロジェクトが失敗した場合、どうなるか考えてみよう。失敗にもいろいろなケースがある。今回は、「ベンダーの納品物の品質が悪い。不具合が多いため、期日までにカットオーバーできない」という設定で考えてみましょう。

  • 業務課題の未解消
  • 取引先との再調整
  • 社員のモチベーション低下
  • 追加費用の発生
  • 訴訟問題
  • 訴訟によるブランド低下、訴訟費用と時間ロス
  • 上場企業であれば、株価への影響

ぱっと書いているだけで、会社、そしてそのほかに与える影響が非常に大きい。繰り返しになるが、基幹システムがMission-critical と 呼ばれている

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