ベンダーは大企業から中小企業にターゲットを変えている
今回は、2025年問題ではなく、更にその先の時代についてです。私の中では、2050年を考えています。もしかすすと、もっと早いかもしれませんね。
基幹系システムがどうなっているかという、個人単位になっています。
もうすこしで、説明させて下さい。
ご存じの通り、ERPとは、Enterprise Resources Planning の頭文字をとった言葉です。日本語にすると、企業資源計画です。10年前20年前は大企業がERPパッケージを導入しました。
現在、そのシステムの老朽化が問題視されています。一方で、ここ数年、中小企業をターゲットした様々なERPパッケージがリリースされています。
これは、大企業がERPパッケージを導入しつくしたためです。それにより、ベンダーはターゲットを中小企業に切り替えました。中小企業用のERPパッケージの開発費用は、大企業に導入したERPパッケージを基づいて開発されています。開発費用は抑えられています。つまり、中小企業に安価な価格でも利益が出せることも要因の1つです。
日本には、大企業は1.1万社あります。それに対し、中小企業は、380万社と言われています。地方にある中小企業は営業をかけるのが難しいため、都心部に中小企業を入れ終えたら、次のターゲットは個人になることでしょう。
PRP(Personal Resources Planning)の時代が当たり前になる
ベンダーが中小企業を入れ終えた後は、個人がターゲットになります。それは企業ではなく、個人レベル。つまり、PRP(Personal Resources Planning)と呼ばれるシステムがスマホやタブレットで登場するでしょう。
すでに一部では同じような機能があり、個人単位まで利用可能なシステムは存在しているのです。FacebookはCRMになりますし、 クラウド型会計ソフト freee (フリー) はまさに会計システムです。購買や販売はメルカリのようなシステムです。
これがキャッシュレスで行れば、すべてのログが残るのです。簡易なP/LやBSであれば作れます。
このように、一部のシステムはすでに個人単位になってます。しかし、これらをすべて統合するシステムやアプリはまだないのです。
これらのシステムやアプリケーションを容易に連携できるようなパッケージが作成され、すべての人が使用する時代が来るでしょう。
これがPRPです。
データ蓄積され、個人最適が行われる
風邪をひいたり、ケガした場合、みなさん、病院にいくことでしょう。そこで必要なデータは病歴だったり、薬の使用、アレルギーの有無などの情報です。
病歴を管理するアプリは存在しマンス。お薬手帳も存在します。アレルギーを表記する紙を存在します。しかし、それらは一度に必要な情報にもかかわらず、一か所にはないのです。
また、幼少のころの情報は記載されていないケースがほとんどです。両親の記憶にしかない場合あります。それらを記録しておき、PRPと容易に連携できるようにしておけば、いつでも情報は取得可能なのです。
そうすることにより、幼少のころからのデータも詰まったシステムになります。どの本を読んだことがある、どの国にいったことがある、購買履歴、給与情報などなど、現在、個々のアプリケーション、システムで行っていることが、1つのアプリケーション、システムでできるようになるのです。
病気を一例にしましたが、学歴や犯罪履歴など、すべてを管理することになるでしょう。それにより、個人最適が行われるのです。
データ分析も自動で行われ、レポート化される
データが蓄積すれば分析が可能です。上記にも記載しましたが、簡易なP/LやBS、CFであれば、作成することができます。これを見ることにより、今後の計画を立てることができます。
その他の分析も容易になることでしょう。PRPに一年間の電気代を尋ねれば、グラフで表示され、無駄がないか、何が一番電気代を占めているのか、明確になります。
企業で行っていることが、個人単位になってくるのです。そんな時代も遠くないでしょう。

2025年問題ではなく、さらにその先を考える!