
ベンチマークシリーズ。
正直、さすがリクルートといった感じです。
DX企業を目指すなら、参考するポイントは多々あるのではないでしょうか。
リクルートグループの事業内容や経営方針など

知らない人はいない大企業。利用したことのない人はいないでしょう。
事業のセグメントは3つ。
- HRテクノロジー(indeed)
- メディア&ソリューション(SUUMO,ゼクシィ, ホットペッパー など)
- 人材派遣(リクルートスタッフィングなど)
グループ企業数は、2019年3月31日時点で 344社。従業員数は45,856名。
連結営業利益は、2,230億円(2019期)。数字だけみてもスゴイです。
今後は積極的なM&Aも行っていきそうです

リクルートグループの基幹系システムは?
株式会社リクルートテクノロジーズがリクルートグループの基幹系システムの運用保守を行っているようです。

パッケージ導入というよりは、自社で開発のほうが多いみたいです。いわゆる内製化しているようですね。
当社の基幹システムはパッケージ導入というよりはスクラッチで開発するケースが多いのも特徴です。
https://doda.jp/z/job/3000886885/
会計系に関しては、Neoという呼び名で構築しているようですが、詳しくはわかりませんでした。
人事系に関しては、SCSKのProActive E2を使用しているようです。しかし、2012年に導入しています。現時点(2019年)でもおそらく変わっていないでしょう。
すでに、人事システムは2年かけて再構築し、 (2014年4月頃の求人情報)
https://doda.jp/z/job/3000886885/
インフラに関してはAWSを採用してます。HadoopとNutanixや導入してるようですね。部門が違うようなので、部を横断して対応しているといった感じでしょうかか?


データサイエンティストもいるみたい。データに対する意識が高いですね。
https://recruit-tech.co.jp/blog/2018/10/26/syuzai_4/
RSA Security Analyticsなるものも導入している。やはりセキュリティに関しては、しっかりしてますね。


リクルートはすでにDXを行っている

ここまで調べて感じたことは「リクルートグループはDXがすでに行っている」という点です。
経済産業省が出しているDXレポートに、解決すべき課題は3つあります。
- データを活用しきれず、DXを実現できないため、 市場の変化に対応して、ビジネス・モデルを柔軟・迅速に変更することができず → デジタル競争の敗者に
- システムの維持管理費が高額化し、IT予算の9割以上に(技術的負債※)
- 保守運用の担い手不在で、サイバーセキュリティや事故・災害による システムトラブルやデータ滅失等のリスクの高まり
3つもとも、リクルートテクノロジーとしては、クリアしている印象です。
1のデータ活用。データサイエンティストが社内に存在しており、またTableauの活用も進んでいるようです。

2の維持管理費の高額化。技術的負債というより、ビジネスを見据えたIT投資 です。リクルートグループがIT費用にいくらかけているか不明ですが、維持管理費は少なそうで、積極的なIT投資を行っているようです。
リクルートはビジネスの武器としてITを考えていて、この分野に投資をしていく会社がリクルートテクノロジーズなんです。実際に峰岸(リクルートホールディングスCEO)が、分社化したタイミングでそうした位置づけだと話してくれましたし、実際の位置づけも同じ。さまざまなことにチャレンジできる土壌があります。
https://www.ibm.com/think/jp-ja/business/recruit-tech/
3の保守運用の担い手不在。内製化によって、ブラックボックス化を防いでいる。また、セキュリティに関しても対応を行っている。


ビジネスとITがしっかりと結びついているのがすごいですね。
また、ITリテラシーに関してはすごく高そう。下記の記事に書いたようなことがすでに文化として定着しているようです。仕事しやすそう。
その他関連リンク先



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