はじめに
2025年問題に各企業の取り組みが始まっているようです。
基幹系システムの再構築プロジェクトは早めにはじめることに越したことはないです。企業の根幹を支えるのが基幹系システムです。
情報を集めて、理解しておくにはそれなりの時間がかかります。
そして、本格的にプロジェクトが始まるまでに時間はあります。それまでに準備できることをたくさんあります。今回、プロジェクトを成功させるために必要な条件を5つあげます。
プロジェクトが始まるまでに準備が可能なところは準備を始めましょう。プロジェクトにどのポジションで参加するか不明であっても準備は可能です。成功確率を1%でもあげる行動から始めましょう。
成功のための5つの条件
5つの条件は下記です。
- 経営戦略に基づくIT戦略
- 強固かつ柔軟なガバナンス
- 導入アプローチ方法
- ヒューマンリソースとスキルセット
- ビジネスパートナー
成功条件の五回シリーズでお届けします。
経営戦略に基づくIT戦略
こちらの記事でも書いてますが、これからの基幹系システムは経営(ビジネス)のためのシステムです。
つまり、経営戦略があり、それに基づくIT戦略、ITロードマップがあり、そこに基幹系システムをどうするかがカギです。
成功する条件の1つ目として、IT戦略の段階的で、経営層の理解と合意が取れていることが理想です。
もし、IT戦略の段階で合意がとれていなかった場合、費用や方針変更があれば承認が必要です。その承認ために説明資料をつくり、理解を得る必要があります。この都度都度方式プロジェクトが遅延する原因です。資料作り、経営会議までのタイムロス、責任所在の確認などなど。下手したら根回しが必要です。その時間が無駄です。
綿密に練られたIT戦略が成功の秘訣
もちろん、IT戦略で合意を取る方式のデメリットもあります。方針変更が基本的にできません。特に上場企業であれば、長期経営計画や中期経営経営などがあります。その経営計画の変更という扱いになるのです。
そのため、単純に経営計画に沿っているだけでは逆に混乱を招き、失敗します。
つまり、IT戦略を帷幄の中に巡らし、経営層への理解と合意を取る必要があります。
逆を言えば、経営層は「IT部門、よろしく」ではダメなのです。
また、ERPパッケージ導入プロジェクトというタイトルでしたが、ERPパッケージに限らず、基幹系システムの刷新には欠かせない要因です。

戦略は「大きな地図」であり、「明確な目的」でもあるよ。
戦略がしっかりしていれば、迷わない!